2025年12月1日、ペアーズの本人確認から健康保険証が外れました。「保険証で年齢確認できるって書いてあったのに弾かれた」という戸惑いは、まずこれが原因です。

僕は検証用にペアーズのアカウントを維持していて、この切り替えの前後で実際に書類を出し直しました。マイナンバーカードで一度差し戻され、撮り直して通るまでの流れも全部見ています。

2ステップの正しいやり方、いま使える書類、通らないときの原因、「本人確認済みマーク=安全」ではない理由まで、順に整理していきます。

ペアーズの本人確認・年齢確認は2ステップ|まず結論から

本人確認2ステップの流れ図の手順ガイド

ペアーズの本人確認は、書類による年齢確認(ステップ1)と顔認証(ステップ2)の2段構えです。ステップ1を通さないとメッセージが1通も送れません。

ステップ1ステップ2
目的生年月日で18歳以上かを確認実在する本人かを顔認証で確認
提出物公的書類の提出(マイナンバーカードはICチップ読み取りに対応)アプリ内の自撮り+顔写真付き公的書類
審査時間の目安1〜10分程度30分〜1時間程度
完了するとメッセージのやり取りが解禁プロフィールに青いチェックマークが付く

順番は固定です。ステップ1が承認されて、初めてステップ2に進めます。

ひとつだけ補足させてください。2025年12月1日の制度変更のあと、各ステップの正式な名称や、段階ごとに必要な書類の細かい条件は、ペアーズから改めて公表されていません。確実に言えるのは、券面情報のみの本人確認が廃止され、確認手法が「マイナンバーカードのICチップ読み取り」と「セルフィ+顔写真付き公的書類」の2つに限定されたことです。

両方まとめて終わらせるなら、書類を手元に置いて10分ほど時間を確保しておくとスムーズですよ。

ステップ1:証明書類で年齢確認(メッセージ解禁の必須条件)

年齢確認の提出4ステップの手順ガイド

やることは驚くほどシンプル。書類を撮ってアップロードするだけです。

  1. マイページから本人確認(年齢確認)のメニューを開く
  2. 提出する書類の種類を選ぶ
  3. カメラで撮影、あるいはICチップを読み取る
  4. 送信して審査結果を待つ

ここで見られているのは生年月日だけ。だから「年齢確認」と呼ばれます。

ただし2025年12月1日以降は、顔写真のない書類の券面を撮るだけでは通りません。ここが昔の解説記事と一番食い違うポイントです。

マイナンバーカードを持っているなら、ICチップ読み取りが圧倒的にラク。撮影が不要なので、光の反射で差し戻される事故が起きません。

ステップ2:顔認証で実在人物か確認(本人確認済みマークが付く)

顔認証で本人確認マークが付く流れの手順ガイド

ステップ2は、アプリ内で自撮り(セルフィ)を撮って、顔写真付き書類の顔と照合する工程です。同一人物かどうかに加えて、複数アカウントを作っていないかもここでチェックされます。

さらにカスタマーサポートが目視で、プロフィール写真と証明書類の顔が一致しているかを確認します。AI任せではなく人の目が入るぶん、時間は少しかかります。

ステップ2まで完了すると、プロフィールに青いチェックマークが表示されます。相手側からも見えるので、ここまでやるかどうかで印象がはっきり変わります。

僕が自撮りで一度弾かれたときは、部屋の照明が逆光になっていて顔に影が落ちていました。窓を背にせず、白い壁の前で撮り直したら一発で通りました。

「本人確認」と「年齢確認」は何が違うのか

年齢確認と本人確認の包含関係図

言葉の関係はこうです。年齢確認は本人確認の一部で、ステップ1のことを指します。

  • 年齢確認=ステップ1。18歳以上であることの確認。出会い系サイト規制法にもとづく必須手続き
  • 本人確認=ステップ1+ステップ2の総称。実在する本人かどうかまで踏み込む

ペアーズのヘルプや通知では「本人確認」という言葉でまとめて出てきます。だから「年齢確認したのにまだマークが付かない」と混乱する人が多いんです。

それはステップ2が残っているだけ。書類はもう一度必要になりますが、提出作業そのものは5分ほど。あとは審査を待つだけです。

審査にかかる時間の目安と、深夜・混雑時に長引くケース

審査時間の目安と問い合わせ基準の統計データ

目安はステップ1が1〜10分、ステップ2が30分〜1時間。これは制度変更前に案内されていた目安で、目視確認が入ると1時間を超えることもあります。

  • 深夜〜早朝に提出した場合
  • 週末や連休など申請が集中するタイミング
  • 画像が不鮮明で、人の目でじっくり確認されている場合

審査結果はアプリのお知らせとメールで届きます。1時間経っても来ないからといって、キャンセルして出し直すのは逆効果。処理の列に並び直すことになります。

判断ラインは24時間です。24時間以上経っても「審査中」のままなら、そこで初めてカスタマーサポートに問い合わせてください。

【2025年12月〜】健康保険証だけの年齢確認は使えなくなった

健康保険証だけでの年齢確認は、もうできません。株式会社エウレカが2025年11月26日に発表し、2025年12月1日から実施されている変更です。

いま使える本人確認の手法は、次の2つに限定されています。

  1. マイナンバーカードのICチップ読み取り(撮影不要。2024年8月から提供)
  2. アプリ内の自撮り(セルフィ)+顔写真付きの公的書類による認証

ネット上には「保険証でOK」と書かれた解説記事がまだ大量に残っています。あれは2025年11月以前の情報です。保険証を財布から出す前に、この2択のどちらでいくか決めてください。

何が変わったのか:券面情報のみの本人確認を廃止

廃止されたのは「券面情報のみで行う本人確認」。書類の表面を撮影して、そこに書かれた情報だけで確認する方式そのものがなくなりました。

つまり対象は保険証だけではありません。顔写真のない公的書類を撮って出す、という方法が丸ごと使えなくなった、という理解が正確です。

ちなみにこの廃止は、結婚相手紹介サービス業認証機構(IMS)の認定事業者が提供するマッチングアプリとしては初の取り組みだと発表されています(2025年11月17日時点)。業界の中でも先に動いた側です。

なぜ保険証では不十分になったのか(なりすまし対策という背景)

偽造対策強化

理由は2つ。ひとつは法律、もうひとつは偽造技術の進化です。

法律面では、犯罪による収益の移転防止に関する法律(犯収法)の施行規則から健康保険証が本人確認書類として削除されました。健康保険証は2024年12月2日に新規発行が終了していて、1年間の経過措置を経て2025年12月2日以降は公的書類として原則使えなくなります。

もうひとつが本音の部分。エウレカは廃止の理由として、生成AIをはじめとしたテクノロジーの進化で公的書類偽造のハードルが下がることを見据えた、と説明しています。

顔写真のない紙の券面は、正直いちばん偽装しやすい。そこを塞がないと、業者やなりすましアカウントに「本人確認済み」の看板を渡すことになります。ユーザーの手間は増えますが、この判断は歓迎すべきものだと僕は思っています。

すでに保険証で年齢確認を済ませた人は再提出が必要?

再提出の要否を整理したボックス

過去に保険証で年齢確認を通した人全員に、一律で再提出を求めるアナウンスは出ていません。すでに承認済みなら、そのまま使い続けられます。

ただし、次のケースでは新しい書類が必要になります。

  • これから本人確認ステップ2(顔認証)に進むとき
  • アカウントに不正の疑いが生じ、運営から再確認を求められたとき
  • 一度退会して再登録したとき

なお、再提出を求める通知は必ずアプリ内のお知らせか公式ドメインのメールで届きます。SMSやSNSのDMで「本人確認の再提出が必要です」とURLを送ってくるものは、100%偽物だと考えてください。

年齢確認・本人確認に使える書類一覧【2026年最新】

使える書類の可否一覧表

2026年時点で使える書類はこの通り。基準はシンプルで、顔写真が付いているかどうかです。

書類ステップ1(年齢確認)ステップ2(顔認証)ひとこと
マイナンバーカード使える使えるICチップ読み取りなら撮影不要で最短
運転免許証使える使える持っている人にはいちばん手軽
パスポート使える使える顔写真ページを撮影
在留カード使える使える有効期限内のものに限る
健康保険証使えない使えない2025年12月1日に券面のみの確認は廃止

健康保険証をステップ1でも「使えない」としているのは、2025年12月1日の「券面情報のみの本人確認廃止」にもとづく整理です。顔写真のない書類の券面を撮って出す方法そのものがなくなったので、年齢確認の段階から顔写真付き書類が前提になります。

免許証を持っていない人は、マイナンバーカードを作るのが結局いちばん早い解決策になります。保険証の代わりを探して他の書類をあれこれ試すより、確実です。

マイナンバーカードで提出する場合の注意点(マイナンバーは隠す)

個人番号を隠して提出する様子

いちばん大事なのは、個人番号(12桁のマイナンバー)を運営に渡さないことです。

カードの裏面に記載されている個人番号は、本人確認に一切必要ありません。提出するのは顔写真・氏名・生年月日が載っている表面だけ。裏面を撮る必要はないですし、万が一撮る場面があっても番号部分は付箋や紙で隠してください。

ICチップ読み取りを選べば、そもそも撮影自体が発生しません。カードをスマホの背面に当てるだけ。僕はこの方法に切り替えてから、書類まわりで詰まったことが一度もありません。

運転免許証・パスポートで提出する場合の注意点

書類撮影のOK・NG比較

撮影のコツは「全体を、まっすぐ、影なく」の3つです。

  • カードの四隅が全部フレームに入っているか(角が1つでも切れると差し戻し)
  • 蛍光灯やフラッシュの光がラミネート面で白く反射していないか
  • 生年月日と有効期限の数字が拡大しても読めるか
  • 手や指で文字を覆っていないか

パスポートは顔写真のあるページを使います。テーブルの上に置いて、真上から自然光で撮るのが一番失敗しにくい撮り方です。

提出時に必ず読み取れる状態にしておくべき情報

審査で見られる必須5項目の手順ガイド

審査で見られているポイントから逆算すると、判断はシンプルになります。承認されない原因のひとつが「画像が不鮮明」「証明書の一部が見切れている」なので、次の5点は必ずハッキリ写してください。

  1. 氏名
  2. 生年月日
  3. 顔写真
  4. 書類の有効期限
  5. 発行元の名称

一方、個人番号(マイナンバー)は本人確認に使いません。裏面を提出しない、撮る必要が出たら番号を隠す。この扱いだけは徹底してください。

それ以外の項目を自己判断でマスキングするのはおすすめしません。隠した部分が審査に必要な情報と重なると、差し戻しの原因になります。マイナンバー以外は隠さずに、書類全体がクリアに写った1枚を出すのが結局いちばん早いです。

ペアーズの年齢確認ができない・エラーになる原因と対処法

通らない理由の大半は、書類そのものではなく「出し方」にあります。原因は大きく4つ。

原因1:指定外の書類を提出している

受理される書類とされない書類

学生証、社員証、住民票、マイナ保険証の券面撮影。このあたりは受理されません。

加えて、2025年12月1日以降は健康保険証も指定外になりました。古い解説記事を見て保険証を出して弾かれるパターンが、いま一番多い失敗だと思います。

提出できるのはマイナンバーカード・運転免許証・パスポート・在留カードの4つ。この4つ以外を検討している時点で、方向がずれています。

原因2:画像が不鮮明・光が反射している・一部が見切れている

反射・影のNG撮影とOK撮影

再撮影する前に、このチェックリストを1回だけ見てください。

  • 明るい場所で、フラッシュはオフにしたか
  • 書類を机に平置きし、真上から撮ったか
  • 四隅がすべて写り、角が切れていないか
  • 手ブレしていないか(片手撮りはブレやすい)
  • スマホの影が書類に落ちていないか

特に多いのが影です。真上から撮ろうとして、自分の体やスマホの影が書類にかぶる。窓際で、光源に対して斜めから撮ると影が逃げますよ。

原因3:有効期限切れ/登録情報と書類の情報が一致していない

情報不一致エラーのQ&A

書類の有効期限が切れていると、当然通りません。免許証の更新を忘れていた、パスポートが期限切れだった、というのは意外とあります。

もうひとつが情報の不一致。ペアーズに登録した生年月日と、書類の生年月日が1日でもズレていたらアウトです。登録時に西暦を打ち間違えていたケースを何度か見ています。

対処法は書類側ではなくプロフィール側を直すこと。登録情報を正しい生年月日に修正してから、書類を出し直してください。

原因4:書類は問題ないのにエラーが出る(アプリ側の不具合・システムエラー)

エラー時の対処4ステップの手順ガイド

書類も撮影も完璧なのに3回連続で弾かれる。この場合はアプリ側を疑ってください。見分け方は簡単です。

  1. アプリを完全に終了して再起動する
  2. Wi-Fiとモバイル回線を切り替えてもう一度送信する
  3. アプリを最新版にアップデートする
  4. それでもダメならブラウザ版(Web版)から提出を試す

ここまでやって通らない、あるいは24時間以上「審査中」のまま動かないなら、自分では解決できない領域です。エラー画面のスクリーンショットを撮って、カスタマーサポートに送りましょう。画面の実物があると、やり取りの往復が一気に減ります。

本人確認をしないとペアーズで何ができない?機能制限の一覧

段階別・男女別の機能制限表

未完了のままだと、ペアーズは「見るだけのアプリ」になります。男女ともに、メッセージが送れないからです。

状態男性女性
年齢確認前メッセージ送信不可メッセージ送信不可
ステップ1完了メッセージ無制限(有料会員登録が必要)/相手がもらったいいね数の確認(有料会員登録が必要)/足あと6人以上の閲覧(プレミアムオプション登録が必要)メッセージ無制限/相手がもらったいいね数の確認/足あと6人以上の閲覧(いずれも無料)
ステップ2完了プロフィールに青いチェックマークプロフィールに青いチェックマーク

男性の場合、ステップ1を通しても有料会員にならないとメッセージのやり取りは無制限になりません。基準になるのは1ヶ月プランの4,100円/月で、12ヶ月プランなら1,675円/月まで下がります(2026年7月28日時点・税込)。プランごとの差額や支払い方法の選び方はペアーズの料金プランで詳しく整理しています。

年齢確認前:メッセージが一切送れない(法律上の義務)

年齢確認前はメッセージ0通の統計データ

これはペアーズが意地悪をしているわけではなく、法律上の義務です。マッチングアプリは18歳未満の利用が禁止されていて、事業者には年齢確認が課されています。

だから「年齢確認なしで使えるアプリ」を探すのは筋が悪い。法律を守っていないサービスということですから、そこにいるユーザー層も推して知るべしです。安全に使えるアプリの選び方は安全性で選ぶマッチングアプリおすすめにまとめています。

マッチしても、メッセージ画面で書類提出を促されて終わります。登録したその日に済ませてしまうのが結局いちばん早いです。

顔認証前:いいね数・足あとの閲覧や一部機能が制限される

ステップ2は義務ではありません。やらなくてもマッチングもメッセージもできます。

ただ、ステップ2に進めるのはステップ1が承認されたあと、という順番があります。あとからやろうとして書類を探し回るくらいなら、勢いのあるうちに続けて済ませたほうがラクですよ。

本人確認済みマークの有無で、相手からの見え方はどう変わるか

本人確認マークに関する女性の声のユーザー口コミ

青いチェックマークの有無は、相手のプロフィール判断にはっきり影響します。

僕がヒアリングした範囲でも、女性側は「マークがない男性は最初から候補に入れない」と言い切る人が少なくありませんでした。理由は明快で、顔認証を通していない=顔写真と本人が一致している保証がないから。

ステップ2の提出作業は5分。あとは審査を待つだけです。たった5分の手間で「怪しくない人」という前提を手に入れられるなら、やらない理由がないと思いませんか?

「ペアーズは女性なら本人確認なしで使える」は本当か

女性は不要という誤解と事実

嘘です。年齢確認(ステップ1)の義務に男女差は一切ありません。女性でも未提出ならメッセージは1通も送れません。

男女で提出義務は変わらない|なぜ「女性は不要」と言われるのか

誤解が生まれた原因は、料金体系にあります。

ペアーズは女性が無料で、男性は有料会員登録が必要な機能があります。この「女性は無料で全部使える」という話が伝言ゲームで歪んで、「女性は手続きも不要」に化けたわけです。

実際には、女性がステップ1を完了すると無料でメッセージ無制限・いいね数の確認・足あとの閲覧が使えるようになる、というだけ。無料なのはお金の話であって、手続きの話ではありません。

女性が本人確認を求められる主なタイミング

女性が本人確認を求められる4場面の手順ガイド

具体的には、この4場面で必ずぶつかります。

  1. マッチした相手に最初のメッセージを送ろうとしたとき
  2. 相手がもらっているいいね数を見ようとしたとき
  3. 足あとを6人以上さかのぼって確認しようとしたとき
  4. 本人確認ステップ2(顔認証)に進もうとしたとき

要するに、アプリの中核機能を使う直前に全部立ちはだかります。「使い始めてから考えよう」だと、いい相手とマッチした瞬間に手続きで足止めを食らう。先に済ませておいたほうが精神衛生にいいです。

女性こそ顔認証まで済ませたほうが安全な理由

女性が顔認証を行う利点

女性側にとってステップ2は、自分を守るための装備でもあります。

まず、顔写真の無断使用によるなりすましアカウントの抑止になります。同じ顔で複数アカウントが作られていないか、顔認証の段階でチェックが入るからです。

もうひとつ、相手選びの基準にも直結します。自分がチェックマークを持っていれば、「マークがある人としかやり取りしない」という方針を堂々と掲げられる。相手にも同じ水準を求める根拠ができます。

本人確認済みでも業者はいる|バッジで安全を保証できない理由

不正アカウント対策の効果数値の統計データ

はっきり書きます。青いチェックマークは「実在する成人である」ことの証明であって、「いい人である」証明ではありません。

エウレカの自社調べでは、不正アカウントから一般ユーザーに届くいいねの数は45%減少、不正アカウントと一般ユーザーがメッセージを交換する数は57%減少しています(2024年11月1日〜2025年10月31日の期間、各項目の最大値と直近の最小値の差で算出)。

この数字の読み方が大事です。大きく減っている=対策が効いている。同時に、ゼロにはなっていない=いまも存在している。両方が事実です。

本人確認済みバッジが証明していること・していないこと

バッジが証明すること・しないこと

線引きはこうなります。

  • 証明していること:18歳以上であること、提出書類の顔と自撮りの顔が一致すること、複数アカウントを量産していないこと
  • 証明していないこと:勧誘目的でないこと、既婚でないこと、職業や年収の申告が本当であること、恋愛目的で登録していること

バッジは「入口の審査を通った」という意味しかありません。入ったあとに何をするかまでは、審査では読めないんです。

業者が本人確認をすり抜ける主な手口(他人名義・写真の使い回し)

業者のすり抜け手口イメージ

すり抜けのパターンは限られています。

  • 他人名義の書類を使い、その名義人本人に自撮りをさせる
  • 実在する第三者の顔写真をプロフィールに使い回す
  • 一度は正規に本人確認を通したアカウントを譲渡・売買する

だからエウレカは、券面情報のみの本人確認を廃止して顔写真付き書類+セルフィに一本化しました。書類の偽造だけでは突破できない設計に寄せているわけです。

2026年開始予定の不正アカウント写真照合機能とSNS ID交換ブロック

不正対策の時系列ロードマップの手順ガイド

2025年11月26日の発表では、この先の対策も公開されています。

施策内容時期
不正アカウントのプロフィール写真照合疑いのあるアカウントに、プロフィール写真・セルフィ・公的証明書の3点をまとめて照合2026年開始予定
SNS ID交換のメッセージブロックID交換と疑われるメッセージの送信そのものをブロック2025年12月以降開始予定
目視審査体制の強化AI+24時間365日の目視審査2025年12月1日開始
不正アカウントとの接触者への注意喚起削除した不正アカウントとやり取りした全ユーザーに通知2025年11月開始済

特に効きそうなのがSNS ID交換のブロック。ペアーズは2025年3月から利用規約でSNSのID交換を禁止していて、これまではポップアップで警告するだけでした。それを送信自体できなくします。

なぜここまでやるのか。警察庁の聞き取り調査では、SNS型ロマンス詐欺の被害で9割以上が誘導先のSNSで関係を構築していたとされています。誘導さえ止められれば、被害の入口をふさげるという判断です。

怪しい相手を見抜く自衛策|すぐLINE誘導・投資話は要注意

業者の危険サイン一覧

運営の対策と自分の判断は、両輪です。この特徴が2つ以上重なったら、僕はその時点でやり取りをやめます。

  • メッセージ2〜3往復でLINEやSNSのIDを聞いてくる
  • 投資・仮想通貨・副業・FXの話題が出る
  • 会話がやたら流暢なのに、こちらの質問への答えがズレている
  • プロフィール写真がモデル級に完璧で、生活感のある写真が1枚もない
  • 「実は海外にいて」「軍人で」など、会えない理由が最初から用意されている
  • ビデオ通話や短時間のお茶を、理由をつけて一貫して避ける

判定に迷ったら、アプリ内で15分のビデオ通話を提案してみてください。健全な相手なら日程調整の話になります。業者はここでほぼ確実に逃げます。手口の実例はマッチングアプリの業者・ロマンス詐欺の見抜き方で細かく解説しています。

「本人確認」を装った詐欺の見分け方

本人確認をネタにした詐欺も出ています。見分け方はシンプルで、判断ポイントは2つだけ。

本物の本人確認はアプリ内で完結する|外部サイトへの誘導は偽物

本物と偽物の本人確認通知比較

ペアーズの本人確認は、最初から最後までアプリ内(ペアーズ公式のWeb版を含む)で完結します。外部サイトに飛ばされて書類をアップロードさせられることは絶対にありません。

  • 本物:アプリのお知らせ、もしくは公式ドメインからのメール。手続きはアプリ内で完結
  • 偽物:SMSやSNSのDMで届くURL、「24時間以内に確認しないとアカウント停止」といった急かし文句、公式に似た別ドメイン

「本人確認の更新が必要です」というメッセージが来ても、リンクは踏まずに、アプリを自分で開いてお知らせを確認してください。本当に手続きが必要ならアプリ内に通知が来ています。

相手から書類の写真を求められたら100%詐欺

身分証を要求する詐欺への警告

マッチング相手に免許証やマイナンバーカードの写真を送る必要は、ペアーズの仕組み上いっさいありません。

「安全のためにお互い身分証を見せ合おう」「登録している証明として写真を送って」。この手の申し出は、丁寧な言い回しでも例外なくアウトです。送った書類画像は、そのまま他サービスのなりすまし登録に使われます。

求められたら、やり取りを止めて即通報。迷う必要はありません。

提出した本人確認書類の画像はどう管理される?個人情報の不安に回答

「免許証の画像をネットにアップするのが怖い」という感覚は、まったく正常です。そのうえで、ペアーズがどう扱っているかを整理します。

運営の管理体制とeKYC・目視審査体制の強化

eKYCの本人確認処理フローの手順ガイド

ペアーズは、銀行なども導入しているオンライン本人認証システム「eKYC」を使って本人確認を行っています。アプリ運営が手作業で書類を回覧するような形ではなく、金融機関と同水準の仕組みに乗せて処理されている、という理解でいいです。

運営元の株式会社エウレカは米Match Groupのグループ企業で、グローバルのセキュリティ基準に基づくシステムを構築していると公表しています。結婚相手紹介サービス業認証機構(IMS)の認定事業者でもあり、専任の「トラストアンドセーフティ チーム」が日々動いています。

2012年から続くサービスで、累計会員数は2,700万人(2026年7月時点)。この規模で書類画像の流出事故を起こしたら、事業が終わります。

審査体制も2025年12月1日から強化されました。AIによる不正アカウントのスクリーニングと、24時間365日の目視審査の組み合わせ。AIで大量に絞り込み、人が最終判断する形です。

画像データの扱いと、プロフィールに公開されない情報

安心材料になるのは、提出した情報が他のユーザーの画面に一切出ないことです。

  • 書類画像そのものは、他のユーザーには一切表示されない
  • 本名、住所、書類番号もプロフィールには反映されない
  • 他ユーザーに見えるのは、青いチェックマークが付いているかどうかだけ

一方で、提出した画像データの保管期間や削除のタイミングについては、ペアーズから具体的な日数は公表されていません。「◯日で消える」と書いている解説を見かけたら、根拠を確かめてください。公表されていない以上、断言できる情報ではありません。

つまり相手に伝わる情報は「この人は本人確認を通っている」という事実だけ。免許証の顔写真も氏名も、マッチング相手の画面には出てきません。

僕も最初は書類を出すのに抵抗がありました。でも出さない限りアプリの機能はほぼ使えません。金融機関と同じeKYCの仕組みに渡すのと、素性のわからない相手にID交換で個人情報を渡すの、どちらのリスクが高いかを考えれば答えは出ます。

ペアーズの本人確認に関するよくある質問

本人確認のよくある質問カード

本人確認は取り消し・やり直しできる?

一度承認された年齢確認を、ユーザー側の操作で取り消すことはできません。ただし審査に落ちた場合は、書類を変えて何度でも再提出できます。免許証で落ちたならマイナンバーカードに切り替える、といった対応で問題ありません。承認済みの状態で書類の差し替えが必要になった場合は、カスタマーサポートへの連絡が必要です。

退会したら提出した書類はどうなる?

提出した画像データの保管期間は公表されていないため、「退会と同時に消える」と言い切ることはできません。確実なのは、退会するとアカウント情報が消えるということ。再登録した場合は本人確認をゼロからやり直すことになります。「ちょっと休むだけ」なら、退会ではなくアプリを消して放置するほうが後々ラクです。

他のマッチングアプリの本人確認と比べて厳しい?

2026年時点では、ペアーズはかなり厳しい部類に入ります。券面情報のみの本人確認を廃止したのは、IMS認定事業者のマッチングアプリとして初(2025年11月17日時点)。

年齢確認自体はwith(男性1ヶ月4,160円・女性無料)、Omiai(男性1ヶ月3,980円・女性無料)、タップル(男性1ヶ月3,700円・女性無料)も法律上必須ですが、顔写真付き書類とセルフィの組み合わせに一本化しているアプリはまだ多くありません。会員層や機能面の違いはペアーズとwith・Omiai・タップルの比較で並べています。

手間は増えます。その手間が、変なアカウントを減らしています。

まとめ

記事全体の要点サマリーの手順ガイド

ペアーズの本人確認は、書類での年齢確認(ステップ1)と顔認証(ステップ2)の2ステップ。ステップ1を通さないとメッセージは1通も送れません。これは男女共通で、女性だけ免除される制度はありません。

そして2025年12月1日から、健康保険証だけでの年齢確認は使えなくなりました。いまの選択肢はマイナンバーカードのICチップ読み取りか、セルフィ+顔写真付き公的書類の2つです。古い記事の「保険証でOK」を信じて出しても弾かれます。

最後にもう一度だけ。青いチェックマークは「実在する成人」の証明であって、「安全な相手」の証明ではありません。すぐLINEに誘導する、投資の話をしてくる、会うのを避け続ける。この3つに当てはまる相手は、バッジがあってもやり取りを止めてください。

書類を用意して、明るい場所で真上から撮る。提出作業は10分もかかりません。今日のうちに済ませて、明日から本題に集中しましょう。